大塚ゆかこ 展 - AMUSE -
2005年9月5日(月)〜9月10日(土)



GALLERY TSUBAKI
ギャラリー椿 GT2 東京都中央区京橋3-3-10 第1下村ビル1F
TEL 03-3281-7808  10:00-18:00 日・祝休
http://www.gallery-tsubaki.jp/tsubaki.html


1976 東京中野生まれ
2000 多摩美術大学美術学部二部絵画科卒業

【個展】
2001 「まちこ」ギャラリーイセヨシ/2002 「盛夏のいってきます」マキイマサルファインアーツ・「初秋のただいま」マキイマサルファインアーツ/2004 「たから・まみれ」ギャラリー椿 GT2/2005 「AMUSE」ギャラリー椿 GT2


【グループ展・他】
2000 「G・I・S展」ギャラリーイセヨシ/2001 グループ展 ギャラリーイセヨシ/2002 「大塚ゆかこ・小林亜有美展」ギャラリーイセヨシ/2003 グループ展「おとなの絵とき」ギャラリーイセヨシ/2005 サロン・ドトーヌ入選


街の中に、アミューズメント性を感じる。
街を遊び、わき起こる妄想、白昼夢と、
原風景と夢風景をごちゃ混ぜにして
生まれた遊園街。
ファンタジーとノスタルジーを感じさせたい。


・・・タイトルは「AMUSE」。作品に登場する女性のキャラクターの名前を教えてください。

街子です。

・・・街子が登場する切っ掛けは?

以前私は文具メーカーに就職したかったんです。キャラクター商品に関わりたいという時期がありまして、それまでにもイラスト的なものを描いていました。
元々漫画チックなものが好きだったので、それを大好きな油絵のマチエールと融合させてみたら面白いんじゃないかなと思って試してみたんです。
そうしたら結構楽しくなってしまって・・・。

・・・作品の時代背景は、昭和30年代ぐらいのノスタルジックな風景ですが、キャラクターの女の子との関係は?

街子は、自分の化身みたいなものです。
ノスタルジックな風景は、幼いころの原風景が影響しています。私の小さい時は、屋根に登ったりとか、デパートの屋上に遊びにいったりとか、街そのものを楽しんでいたんです。それに、実家がとても古いたたずまいだったのも関係しているのかもしません。子供のころは、家にいるのが大好きで建物を楽しんでいました。

・・・とても幸せな子供時代だったんですね。その幸せな雰囲気が、絵に出ていますね。

そうかもしれません。殺伐としたものは絶対に作りたくないので、人の心を癒すようなものを作りたい。それは意識しています。以前は、画面に街子が一人しか存在していなかったんですが、最近は多数の街子が画面に登場して来ています。ちょうど私の日常生活で、家族が増えたこともあり、人とのつながりをとても大切に感じていることもあると思います。

・・・油絵の重厚なマチエールがお好きということですが、このマチエールが醸し出す雰囲気が、ファンタジーの中にリアリティーを生み出している。

そこはとても気を使っているところです。マチエールが層になることによって、時の流れを感じさせたい部分があります。

・・・今回は新しい試みとして、俵屋宗達の重要文化財「舞楽図屏風」をアレンジされた作品を描かれたんですね。

宗達の洗練された空間構成に惹かれました。箔の存在は刺激的でしたし、人物を塗り込めることによって形が強調されてしまうので、形の見せ方を勉強する契機になりました。

宗達の「舞楽図屏風」は採桑老(さいそうろう)、納曾利(なそり)、羅陵王(らりょうおう)、還城楽(げんじょうらく)、崑崙八仙(ころばせ)という五つの舞楽が同時に描かれています。それにあの絵の魅力というのは、宗達が古くからある舞楽図の図様をいかにレイアウトしたか、らしいんです。それを私は現代風にアレンジしたというか。公園でダンスをしながら楽しげに遊んでいる雰囲気が伝わればと思っています。元々舞楽には”時荒廃した人心を楽を以って宣撫す”という人を癒す気持ちが含まれていますから・・・。

・・・なるほど。人を癒す気持ちですね。これからの展望を聞かせください。

「舞楽図屏風」がとても勉強になりましたので、油絵の作品にも活かせていきたいと思っています。これから先はキャラクターがなくなることがあるかもしれませんが、気持ちよくなるような絵だとか、一緒に暮らしたくなるような・・・家族だったり友達だったり、そういう存在に感じられるような作品を描きたいですね。

〜10日まで。

(c)OTSUKA YUKAKO