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・・・タイトルは、「United colors」。どういう意味なんでしょうか。
「United 」を訳すと、合体したとか、結合したとかという意味。「colors」は色。色が集まって出来た作品ということです。
・・・花というものから、イメージするのは美しいということ。色というのは、光がなければ見えないものですよね。そこに生命の躍動を感じるのが常だと思いますけど、それは意識されてはいないんですね。
モチーフに花を使っているので、「花が好きなんですか」とよく聞かれますが、花に興味があるわけではなく、表現したいのは“色”なんです。今回のモチーフは殆ど花なのですが、以前違うモチーフで、例えばクラゲを描いたりとかもしました。でもそこでも惹かれる部分は“色”ですね。
花は複雑で面白い形態をしているので、それを利用しているだけ、あまり植物に対しての思い入れはありません。花の名前も、以前よりは詳しくなりましたけど、描いている植物の名前を知らなかったりします。
・・・アルバムを拝見すると、初めは人物の立体を作っていらっしゃいましたよね。それが何故色に結びついていくのでしょうか。
こういう作風になる前は、人物や社会的なものを描いたり、内面を取り込むような仕事をしていましたが、大学生の時に1回全部それを吐き出したんです。そうしましたらそのコンセプトで作品を作ることが出来なくなってしまって・・・それまでは自分本意なものだったんですけど、これからは広く一般的な普遍的な美しさを求めてみようと、その中で“色”というのは、普遍的な美しさがあるのではないかと思いまして、“色”をテーマにした作品を制作し始めたんです。
モチーフに花を使っているのは、邪魔になるのではないかという指摘もあるんですけど、自分の場合は、抽象画のように色面だけで見せるというのを得意としていないので、何かカタチを描きながら色を使っていくというか、モチーフを見つけて、それに色を加えていく手法を取り入れています。
・・・そうするとモチーフはかなり重要ですね。
そうです。モチーフには拘りがあります。僕の場合は花に思い入れがないから描けるんですが、人を描けば、感情が生まれ思い入れを込めてしまう。僕が伝えたいのはそこではなく、そこにある普遍的な美しさを持った“色”ですから。
・・・ただ色というのは、虹であれば、日本人は7色と思っていても他の民族は、3色とか5色にしか見えないらしいし、普遍的な美しさというのも文化や歴史観によっても異なるのではないかと思うんですけど。
ある作品を美しいと捉える人は、そこに同じ経験を共有した人ではないかと、そこで初めてその作品に対して美しいと思うのではないか。人は皆“色”を感じ取れるもの。それは100%ではないかもしれないけれども、大多数の人が美しいと感じられる部分があるんじゃないかと思っています。
・・・絵具は油絵具。
アクリル絵具でも描いてみましたが、チューブから出たその“色”に満足できないんです。油絵具の美しさや質感に魅力を感じるというか。また物質感にも惹かれています。パレットに出した絵具が、1番何も混ざっていないきれいな状態なので、それをなるべく生かして使いたい。混ぜても2色、それ以上にすると発色が鈍くなってしまうので・・・。
・・・手法としては、写真を撮って?
デジタルカメラで写真を撮って、パソコンに入れてトリミングしたり、何パターンもの色が変化したものを作成します。それを合成しプリンターから出力。それを見ながら、アナログ的な作業なんですが、手で描いているんです。
・・・例えば出力した状態のままでも作品に成りうるじゃないですか。それをまた敢えて手作業で起こす行為は?
自分がものを見る時に、印刷されたものであれば印刷されたものだという認識しかありませんけれども、手で描いたものには、時間も感じ取れるし、絵具のテクスチャーの厚みも感じ取れる。それだけでも見る方たちが、作品の前に少しでも居られる時間が長くなるなのではないかと思っているからです。
・・・確かに油絵具の物質感には、存在感があるというか。ものを跳ね返す力がありますね。
平面とはいえ、3次元の中に存在している存在感がありますよね。それが印刷物と違うところだと思います。
・・・これからの展開としてはモチーフは若干変わるかもしれないけれども、この方向性で進んでいくということですね。
テーマとしては、しばらくはこのままだと思います。チャンスがあれば、すごく広い空間にも展示したいと思っています。
ただ過去に制作していた内面を描く作品を否定しているわけではないし、フランス・ベーコンが描いた内面を描き切るような作品も好きですから、それにも挑戦したいと思っています。
〜17日(土)まで。

(c)EDANAGA YOSHINORI
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