Kaleidscopic Gallery Scene

山本重隆 展
2005月10日24日(月)-29日(土)



ギャラリー椿 GT2
東京都中央区京橋3-3-10 第1下村ビル1F TEL 03-3281-7808
10:00-18:00 日・祝休 http://www.gallery-tsubaki.jp/tsubaki.html


1982 多摩美術大学大学院美術研究科彫刻専攻修了・神奈川県美術展(神奈川県民ホール)・二紀展(東京都美術館 '84年迄)/1983 神奈川二紀展(神奈川県民ホール '84年迄)/1984 二紀新人選抜展(東京セントラル美術館)/1986 ESSE彫刻展(ぎやらりいセンターポイント東京 '88年迄)/1993 アートヒル三好ケ丘 '93年彫刻フェスタ(愛知県)/1995小品展(ぎやらりいセンターポイント東京)/1998 天理ビエンナーレ展(全国巡回)/神奈川県展(神奈川県民ホール)/1999 神奈川県展(神奈川県民ホール)/2000 現代美術小品展(小野画廊 B ・ one)・国民文化祭ひろしま(広島)・ROTA 2 0 0 0展(横浜ガレリア・セルテ)/2001 個展(京橋・小野画廊)3月・個展(京橋・小野画廊)10月/2002 個展(銀座・小野画廊)4月・個展(銀座・小野画廊)12月/2003 個展(銀座・小野画廊)6月/2004 個展(銀座・小野画廊)3月


・・・タイトルは「moving craters」。

「moving craters」とは、静かにうごめくもの達という意味です。私のコンセプトは、形が形成される以前の原初のエネルギーが生成され湧出するさまを表しているんです。

・・・技法はエンボスですか。

元々はフロッタージュからきています。

・・・フロッタージュというのは、シュールレアリスムの技法の一つで、布・岩・木などに紙をおき、鉛筆や木炭などでこすり、一種の拓本のような絵画的効果を出す方法ですよね。

私の家に大きな欅がありまして、表面のマチエールがおもしろかったものですから、フロッタージュをしてみたんです。でもあまり思ったほどの効果が出なかったものですから、自分で作ってみてはどうかと思いました。

・・・作品の中の三角形や四角形などの意味合いを教えて下さい。

この画面に描かれている三角形や四角形や円は細胞の増殖して分裂する動きを示したシステムの中の構成要素です。これがたくさん集まってひとつの形が形成されていく。それがエネルギーを生むということなんです。

・・・エネルギーを表現するというイメージははじめからあったのでしょうか。

私は元々彫刻出身なんです。以前から、ビジュアル的な美しさを追求するというよりも、内面から出てくる生命の強さを表現したいという気持ちがありました。そのコンセプトは今でも変ってはいません。

・・・今回の作品がすべて白で構成されているのは、ある意味エネルギーという生命体が増殖と再生を繰り返す痕跡を浮き上がらせる効果もになっていますね。

私の作品は、陰鬱で見せているものですから、形がはっきり分かる白を選んだのです。

・・・以前の作品は、作品自体が突出していて生命の流れというよりは、個としての存在感を重視されていたような・・・。しかし今回の作品はかなり平面に近くなっている。何か意識の変化があるのでは・・・。

今回は、自分の作りたかった作品がやっとできたような気がします。今年の夏くらいまでは、以前のスタイルの作品を展示する予定だったのですが、ある時ふっと作品の凹みの部分をなぞってみたんです。そうしましたら違う位相が見えてきて、凹凸模様をより平面的にしたエンボスに移行していったんです。今までの作品は制約が多かったですし、突出部分を意識すればするほど凹凸が気になってきていたんです。以前より、エンボスという技法は知っていたんですけど、試みたことがなかったので、このきっかけは自分にとっては意義があるものでした。

たとえばこの四角は、原型があるんですけど、それをトレース台の上に置いて一つ一つ形をなぞっていくと、なぞる指先の強弱で形の表出の仕方が変わってくるのです。柔らかくなぞれば柔らかい形に、器具を使えばカチッとしたはっきりした形が再現できる。 また紙質も吟味しないと表出する形が変わってきてしまうんですよ。

・・・そういう微妙な仕事から淡雪のような作品がうまれたんですね。これからの展開はどのように考えていらっしゃいますか。

今回エンボスを使ったことによって、水を得た魚のごとくアイディアが溢れてくるのでしばらくこの方法で、制作してみようと思っています。

〜29日(土)まで。

(c)YAMAMOTO JYURYU


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